
妻を殺害した夫は認知症か?
2019年6月14日午前11時半ごろ、千葉県八千代市の住宅で、男性から「今、妻を殺した」と110番通報があった。
八千代署員が駆け付けると、この家に住む無職、奥村あき子さん(88)が1階和室の布団の上で血を流して横たわっており、間もなく死亡が確認された。
通報者で夫とみられる高齢男性も負傷しており、搬送先の病院で治療を受けている。
同署は殺人事件とみて捜査を始めた。
千葉県警によると、奥村さんの左腹部などには刺し傷があり、付近で包丁2本が見つかった。
男性は同署員が駆け付けた際、血まみれの状態で玄関にいた。
腹部をけがしていたため、ドクターヘリで搬送された。
住宅は木造2階建てで、奥村さん夫婦が2人暮らしをしている。
県警は男性が事件のいきさつを知っているとみて、回復を待ち事情を聴く方針。
現場は京成線八千代台駅の西約300メートルにある住宅街の一角。
近所の40代女性は死亡した奥村さんについて
「約20年前に一緒に京都を旅行した。最近は見ていないので気になっていた」といい、
知人宅での凶行に「こんなことが起きたなんて」とショックを隠さなかった。
別の女性は以前、夫婦で連れ添って買い物に出かける姿を目にし、
「(夫は)しっかりとしていて優しそうな方だと思っていた」。
それだけに、男性の身元はまだ分からないものの「驚いた」と言葉を失った様子だった。
2019年10月15日。
6月に千葉県八千代市の民家でこの家に住む奥村あき子さん(88)が包丁で刺されて死亡した事件で、
県警八千代署は10月15日、殺人の疑いで、夫の修三容疑者(87)を逮捕した。
修三容疑者は調べに対し、「記憶がない」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は6月14日ごろ、自宅で妻のあき子さんの胸部や腹部などを包丁で複数回突き刺して殺害したとしている。
同署によると、修三容疑者も自身で腹部などを刺して病院に搬送されたため、けがの回復を待って逮捕した。
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